モントリオール出身のポストパンク・バンドによるセカンドアルバムは、厳しい時代に向けた辛辣な曲を収録。フロントマンのティム・ダーシーは、耳障りなギターに乗せて、残り少ない人間的な感情を失わないようにしているとわめきたてる。「On the Line」で、“夜の装い服を着よう/何もかも忘れようじゃないか”と冷ややかに笑うダーシー。アルバムの最後に収録されている「Never Better」では“これが文明の絶頂期だ”と語る。悲しいのは、おそらくダーシーが本気でそう言っていることだ。

RollingStoneJapan編集部

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