ブリティッシュポップの金字塔、ELOが15年ぶりに全曲オリジナルの新作をリリース。同じく15年ぶりの復活作だった前作『ズーム』はELOらしさを意識していた作品だったが、今回は3年前のジェフ・リンのソロ『ロング・ウェイヴ』をELOサウンドに発展させたような音で、70年代のキラびやかさはないもののポップセンスは健在。哀愁を帯びた美しいメロディが胸に沁みる。音楽に憧れを抱いた少年時代を回想したオープニング曲やロイ・オービソンに捧げた曲など、ジェフの自叙伝のような雰囲気も漂うファン感涙の仕上がり。
RollingStoneJapan編集部