ローリングストーン誌が選ぶ「最高のホラー映画続編」トップ20

6位『ブギーマン』(1981)

ジョン・カーペンターは『ハロウィン』の続編を渋っていたが、プロデューサー陣と契約面で対立した末、続編の脚本家として参加させられた。そのため、彼は前作で手をつけなかった物語を選んだ。マイケル・マイヤーズ(前作で6発撃たれた!)の行方不明になった遺体と、不屈のスクリームクィーン、ジェイミー・リー・カーティス演じる前作で病院最後の生き残りとなったヒロインに焦点を当てることにしたのだ。監督の任を受けたリック・ローゼンタールは、登場人物の展開と惨劇の両方に気を配りながら、前作のサスペンスに満ちたペースを全編通じて持続させている。カーペンターが望まなかったから、結果的に彼が続編を作ったのだが——燃えあがる人間や目を突き刺す注射針、焼けただれた顔、大爆破といったシーンはいつまでも理屈抜きに興奮する。by KG


5位『28週後...』(2007)

ダニー・ボイルの『28日後...』は、近年ホラー映画に変革をもたらした作品のひとつだろう。壊滅状態になったイギリスの街を緊迫感たっぷりに描いた、デジタル調の悪夢のような作品だ。ボイルが続編の監督に抜擢したフアン・カルロス・フレスナディージョは、前作と同じ手法は通用しないと心得ていた。続編の舞台は前作の直後で、イギリスの街は復興に向けて動き出すものの、ついに世界は崩壊寸前となる。この情け容赦ない映画は、ヒーロー(偉大なるロバート・カーライル)が妻と再会するや、凶暴化する“レイジ・ウィルス”に感染し、妻をズタズタに殺害する。by DE

4位『エイリアン2』(1986)

『エイリアン2』の方が前作よりも怖いということで、大方の意見は一致するだろう。しかし、ホラー映画の優れた続編には、抑制できない恐怖それ以上のものがある。未来のキング・オブ・ザ・ワールドが、リドリー・スコットの先例に習い、地味なスペース・スラッシャー映画を作るわけがないことは明白だった。ステロイドをフル投入し、一夜限りの関係がエイリアンの乱交パーティさながらとなるこの映画は、前作のリプリー(シガーニー・ウィーバー)が悪夢の舞台となった惑星LV-426に再び戻り、地球外生命体たちと1人で闘うことを強いられる。ジェームズ・キャメロンのこの映画は精密さに欠けるが、そこは莫大に増えたエイリアンの数で相殺しているし、ポール・ライザーが——今日にいたるまで——シリーズで最もスライムまみれになるキャラクターを演じきっている。by DE

Translation by Sayaka Honma

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