マーク・ハミルが語る『スター・ウォーズ』への復帰に寄せる思い

2015年12月16日、ロンドンのレスター・スクエアで開催された『スター・ウォーズ:フォースの覚醒』のヨーロッパ・プレミアに出席したマーク・ハミル(Photo by Mike Marsland/WireImage

『フォースの覚醒』を実際に観た人ならその理由がわかるだろうが、米ローリングストーン誌の『スター・ウォーズ』巻頭特集において、当初マーク・ハミルはインタビューに応じることを渋っていた。

しかし2015年10月末になって、ルーク・スカイウォーカーの声を聞きたいというファンの要望に応える形でようやく我々の取材に応じた彼は、マリブを思わせる自宅の庭で我々を出迎えてくれた。バットマン・モデルのコンバースのスニーカーを履いた彼は、間もなく開始する次回作のエピソードVIIIの撮影に備えて髭を伸ばし始めたところだと話す。『ザ・フラッシュ』の新シーズンでトリックスター役を務めた際には、ルーカス・フィルム側から髭を剃る許可を得なくてはならなかったという。「期日までに髭が伸びなかったら出演させることはできないと言われたよ。まぁ10週間もあれば何とかなるさ」現在64歳のマークが、作品に対する思いなどを語ってくれた。

ージョージ・ルーカスは『スター・ウォーズ : エピソード4』の撮影時に、60代になったあなたが再びルークとして作品に登場することを既に決めていたと言われています。

それだけじゃなくて、全部で12作あるって言われたんだ。当時北アフリカで撮影していて、その休憩中に言われたんだけど、愕然としたよ(笑)しかもそれって、僕とジョージが出会って2週間も経ってない頃のことなんだ。なんでわざわざ物語の途中から始めたのか理解できないって言ってやったよ。当初のタイトルは『新たなる希望』ではなくて、『エピソード4:ルーク・スカイウォーカーの冒険ーホイルス銀河史 第1章』だった。シリーズ名も最初は『ザ・スター・ウォーズ』だったんだけど、僕が台本を受け取った時には既に『スター・ウォーズ』に変更されてた。この3部作の中でも、このエピソードが最も一般受けしやすいんだってジョージは話してて、噓だろって思ったよ(笑)僕のことをからかってたって、彼も認めてるけどね。

ーでも当時から物語の続きの構想はあったんですよね?

そうだね、どこまで本気なのか僕にはわからなかったけど。彼にこう言われたんだ。「カメオ出演する気はあるかい?エクスカリバー(※アーサー王の剣)を次の世代に引き継ぐ役とかさ」って。少なくとも、当時から彼が物語の続きについて考えていたことは確かだね。でもその段階ではまだ構想にすぎなかったと思うよ。もしその時既に内容が固まってたら、僕はエージェントにこう伝えてたはずさ。「2011年に仕事が入ったから、スケジュールを抑えといてくれ」ってね。

Translation by Masaaki Yoshida

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