「ロックの殿堂」30年の歴史を振り返る、奇跡の共演15選

JORDAN RUNTAGH | 2016/03/21 16:00

| Photo: (Dave Hogan/Hulton Archive/Getty) |

アクセルとブルースのデュエット、ペティにシュレッドで挑むプリンス ー30年の歴史を彩るオールスター夢の共演を振り返る

ロックの殿堂は、過去の栄光を称える場というよりも、今なお生き続ける歴史を見て楽しむ場としての意味合いが強い。「ロックを創造した人々、すなわちこの半世紀におよぶムーブメントの創始者たちは、いまだ健在で、パフォーマンスを続けています」と、授賞式で毎年おなじみのブルース・スプリングスティーンは述べている。

1986年1月23日にニューヨークのウォルドルフ=アストリア・ホテルで第1回授賞式が開催されて以来、このイベントでは、ジャンルを超え最高のミュージシャンにたちが集い、拍手喝采のジャム・セッションが繰り広げられている。

年に一度、そうそうお目にかかれない顔ぶれのロックスターたちが一堂に会し、ロックの名曲に新しい命を吹き込む一夜。2016年4月30日、チープ・トリック、N.W.A.、ディープ・パープル、シカゴ、スティーヴ・ミラーが新たに殿堂入りする。ロックの殿堂30周年を記念して、何世代ものミュージシャンがステージに立ちリフを弾き合う授賞式の模様を、第1回から駆け足で見てみよう。


『ロール・オーバー・ベートーヴェン(Roll Over Beethoven)』(1986年)

チャック・ベリー、キース・リチャーズ、ジェリー・リー・ルイス、ニール・ヤング、ビリー・ジョエル

「すべてはこの紳士から始まりました」ーキース・リチャーズが第1回ロックの殿堂入り受賞者、チャック・ベリーを紹介した。ベリーは、その夜の最後を飾るジャムの中心に立ち、ロックの創成期を支えた仲間であるジェリー・リー・ルイスとフィル・エヴァリー、そして彼らに影響を受けたミュージシャンたちが脇を固めた。リチャーズ、ビリー・ジョエル、ニール・ヤング、ジョン・フォガティ、スティーヴ・ウィンウッド、その他大勢が、大ヒット曲でダックウォークを披露するアイドルとジャムするチャンスを狙ってステージを埋め尽くした。結果は、やかましくてめちゃくちゃで、限りない高揚感にあふれた、ロックとはかくあるべきというパフォーマンスになった。


『アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア(I Saw Her Standing There)』(1988年)

ミック・ジャガー、ボブ・ディラン、ジョージ・ハリスン、ビリー・ジョエル、ブルース・スプリングスティーン、ブライアン・ウィルソン、ロニー・ウッド、レス・ポール、ニール・ヤング、ジェフ・ベック

第3回ロックの殿堂入り授賞式は、クラシックロックのパーフェクト・ストームだった。ビートルズ、ビーチ・ボーイズ、ボブ・ディラン、ドリフターズなどの大御所が殿堂入りし、主要ゲストは皆、彼らの受賞を見守るために出席した。きらびやかな才能の数々が、その夜の最後を飾る10曲のジャム・セッションのために結集、クライマックスはこのビートルズの名曲だ。ビリー・ジョエル、ミック・ジャガー、ブルース・スプリングスティーンが欠席したポール・マッカートニーの穴を埋め、ジョージ・ハリスンがモップ頭を振りながら「ウ―!」とコーラスを入れている。


『ホンキー・トンク・ウィメン(Honky Tonk Women)』(1989年)

ローリング・ストーンズ、ティナ・ターナー、リトル・リチャード

1966年、ティナ・ターナーがストーンズの前座を務めた時、ミック・ジャガーは彼女からステージパフォーマンスを学んだが、80年代には、ミックとティナは同じセクシーで挑発的なコインの裏と表になっていた。ふたりが20世紀最高のデュエットアルバムをレコーディングしていたとしたら、この燃えるように熱い『ホンキー・トンク・ウィメン』を含む一握りのライヴパフォーマンスを外すわけにはいかないだろう。「blew my mind」(俺を酔わせた)とシャウトした後にティナが見せるしたり顔が、すべてを物語っている。あれ? ひとり足りないぞ? リトル・リチャードの出番が少ないよ。

Translation by Naoko Nozawa

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