「ロックの殿堂」30年の歴史を振り返る、奇跡の共演15選

『ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス(While My Guitar Gently Weeps)』(2004年)

プリンス、トム・ペティ、ジェフ・リン、スティーヴ・ウィンウッド、ダーニ・ハリスン


ペティ、リン、そしてウィンドウッドにケチをつけるわけではないが、このパフォーマンスの前半数分間はいささか、2002年の追悼コンサート『コンサート・フォー・ジョージ』をオールスターキャストでリメイクしたような感じだ。だが、高揚感あふれるプリンスのソロですべてが変わる。彼のシュレッド・ギターは激しすぎてステージから落ちそうな勢いだが、それでもなお彼はクールだ。92年のヘンドリックスのトリビュートにプリンスがいなかったのはなぜだ?!


『レット・ミー・ラヴ・ユー・ベイビー(Let Me Love You Baby)』(2005年)

B.B.キング、バディ・ガイ、エリック・クラプトン

ロックの殿堂入り授賞式における最大の見もののひとつは、大物ロックスターと彼らのヒーローとの共演だ。2005年、エリック・クラプトンとブルース界のレジェンド、B.B.キングが、友達のバディ・ガイの殿堂入りを称えた。7分間に及ぶガイの白熱したパフォーマンスで、3人のギタリストはキラー・リックと友情を交わした。スローハンドが向ける称賛のまなざしがすべてを物語っている。


『トレイン・ ケプト・ア・ローリン(Train Kept A-Rollin)』(2009年)

メタリカ、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、ロニー・ウッド、ジョー・ペリー、フリー


「ここはリズム・ギタリスト天国だ」と、ステージで彼を取り巻く速弾き名人たちを指してジェイムズ・ヘットフィールドはおどけて見せた。そして、「勝ち負けは関係ない!」と言うと、ティニー・ブラッドショーの不滅のジャンプ・ブルースで、ジミー・ペイジとジェフ・ベックがヤードバーズ時代に戻った。ソロバトル開始早々、運悪くペイジのギターの弦が切れてしまったが、ベック、ジョー・ペリー、カーク・ハメットが彼の穴を埋めた。

Translation by Naoko Nozawa

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