デッドファンのアーティストが選ぶ、グレイトフル・デッドの名曲

デイヴ・マシューズ:『ケイシー・ジョーンズ』(1970)
Dave Matthews
Photo: Paul Natkin/WireImage/Getty

南アフリカで育ち、10代後半で米国に戻るまでグレイトフル・デッドを聴くことはあまりなかった。でも小さい頃、『ケイシー・ジョーンズ』を聴いた。コカインが何かを知る前、「ハイになる」って意味を知る前、俺はこの曲が好きになった。記憶に刻まれた童謡みたいなもんだ。ありきたりでちょっとダサいチョイスだと思われるかもしれないけど、俺は気にしない。9歳の頃からこの曲は俺の一部になっている。ジェリー・ガルシアのような伝説が見過ごされているとは誰も思わないだろうけど、ジェリーは最も過小評価されているソングライターのひとりじゃないかと俺は思う。ここ10年でそのことが分かった。それ以前は別の意見を持っていたわけじゃないけど、グレイトフル・デッドは俺のアンテナにかかっていなかった。ジェリー・ガルシアは本当に最高のギター奏者で、彼の初期の音楽はアメリカ的ソングライティングの完璧な見本だ。


Translation by Satoko Cho

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