『パンプ・アップ・ザ・ボリューム』マーズのメンバー、スティーヴ・ヤングが逝去

マーズ、そしてカラーボックス(写真)のメンバーだったスティーヴン・ヤングが逝去 (Photo by Alastair Indge/Photoshot/Getty Images)

ロンドンを拠点に活動するM/A/R/R/S、カラーボックスのメンバーでもあったヤング、享年は不明。

アシッド・ハウス・ムーヴメントの中で脚光を浴びたマーズ、そしてエレクトロ・ポップ・バンドのカラーボックスのメンバーとして知られたスティーヴ・ヤングが逝去した。両グループが所属した4ADはその事実を認めた上で、コメントを発表した。「真のパイオニアだったスティーヴンが4ADに残した作品の数々は、我々にとってかけがえのない財産であり、これからもその輝きが色褪せることは決してない」コメントはこう締めくくられている。「マーティンをはじめとする彼の家族、そして親しい友人たちの心の傷が一刻も早く癒えることを願っている」レーベルはスティーヴの享年および死因を明らかにしていない。

ヤングはマーティン、そしてヴォーカリストのロリータ・グラハムと共に、1982年にロンドンでカラーボックスを結成し、1984年にデビューシングル『セイ・ユー』『パンチ』を発表。ソウル、レゲエ、そしてエレクトロ・ダブを融合させた前者に対し、後者ではストレートなメインストリーム・ポップに挑戦している。翌年1985年には、ヒップホップやスクラッチ、レゲエ、ダブを取り入れた野心的なデビューEPを発表するも、ヒットには至らなかった。しかしスプリームスのアッパーなカヴァーと、メタル風ギターサウンドをフィーチャーした『マニック』を収録したデビューアルバム、『カラーボックス』は高く評価され、イギリスのナショナルチャートにおいて最高67位を記録した。

Translation by Masaaki Yoshida

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