ビリー・ジョー・アームストロングが語る、グリーン・デイの挑発的なニュー・アルバムの内幕

グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングが、バンドにとって激動の4年間、現代が抱える問題を扱ったニュー・アルバムについて語る。 (Photo by Kevin Mazur/Getty Images)

グリーン・デイのフロントマンが、政治色濃いアルバム『レボリューション・レディオ』と今後のツアーについて、さらには2012年発売の3部作が不発だった理由を語る。

2014年、自ら運転する車でマンハッタンにやって来たビリー・ジョー・アームストロングは、大規模なデモに遭遇した。黒人のマイケル・ブラウンを射殺した白人警察官を不起訴としたミズーリ州大陪審の決定に激怒した集団が、通りを埋め尽くし何マイルにも渡って交通を麻痺させていたのだ。この様子に触発されたというビリーは、「俺は車から降りて、デモ行進に参加したんだ」と教えてくれた。「古い秩序に反抗する人たちを目の当たりにする旅だったんだ」

この経験は、混沌とした2016年の米国を歌った曲が多く収録されている、10月7日発売予定のグリーン・デイのニュー・アルバム『レボリューション・レディオ』のタイトル・トラックにインスピレーションを与えた。ニュー・アルバムは、『アメリカン・イディオット』のような政治色の濃い完全なるコンセプト・アルバムではなく、アルバムの最後を飾る甘いバラード『オーディナリー・ワールド』など、よりパーソナルな内容を歌った曲も収録されている。しかし、その多くの曲が差し迫った社会問題に触れているのも事実だ。例えば『スティル・ブレシング』は、ビリー曰く「麻薬中毒者の生活から、ギャンブラーの生活、シングル・マザー、そして兵士までの生活、それから俺たちがみんなどう結びついているか」を歌った痛烈な一曲になっている。アルバムの中で最も扇動的なナンバーは、銃乱射事件の犯人の主観を歌うファースト・シングル『バン・バン』だろう。

Translation by Miori Aien

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