UFCデビュー戦で完敗、CMパンクの今後は?

全てがパンク本人次第なのだとすれば、彼はもう一度オクタゴンに上ると言うだろう。そして、パンクを無情にも下した男も同意する。試合前にはパンクにとって苦いMMA初戦にしてやると豪語していたガルも、試合後にはパンクの味方についた。ガルは、確かに今回はデビュー戦に対する好奇心が大きな話題となったものの、パンクが今回の敗戦から復活してくるのかどうか、そして強くなっていく姿を見せることができるのかどうかもまた、とても興味深いことだと語っている。

「まだまだ彼の試合はカネになると思うし、彼は今でもスーパースターだと思うし、彼はUFCでもう1試合することになるんじゃないかと思うよ」とガルは語っている。「みんな、"ああ、彼はここにいるべきではないな"とか言っている。特別扱いされる人のことをよく思わない人はいるからね。でも彼は、別の分野で才能を発揮することで、その特別扱いを勝ち取った人なんだ。パンクはもう一度戦うと思う。もう少し集中力と練習が必要だとは思うけど、復讐のチャンスは与えられるべきだ」

パンクは今回の敗戦を正面から受け止め、謙虚に自分を振り返っている。プロでの試合に向けた練習をし、プロとして試合をするという目的は達成したけれど、勝利という望ましい結果が得られない限り、A地点からB地点に進んでいく旅を終えたと言うこと以外には基本的には無意味なのだと述べている。パンクはUFCで2度目のチャンスを得るに値することを証明できなかったが、もちろん、そもそも1度目のチャンスにも値していなかったのである。

それでも、パンクはMMAキャリアが1度きりでおしまいになることはないと約束している。とはいえ、MMAの試合で勝つという目標を達成しようとするなら、37歳という肉体的、精神的な限界がますます問われることとなろう。そして、さらに練習を積んだとしても、勝利を得るためには今回対決した相手よりもうんと技術の劣る対戦相手が求められることになろう。そして、そんな選手は現在のUFC配下には存在しないのだ。

パンクは当然、どんな会場であろうとも、もう一度戦うつもりだろう。彼のことを"場違い"と呼ぶ人がいようが、彼がみっともない負け方をするのを見て喜ぶ人がいようが、彼はMMAにますます時間とエネルギーをつぎ込み続けるばかりだろう。

「とりあえずワイフと犬とノンビリ過ごしたい。ジムはちょっと休む。とはいえ、3日ほどでジムに戻ると思う。そこから今後のことを考えたい」とパンクは語っている。「応援してくれたみなさん、応援してくれなかったみなさんに感謝したい。僕がやられるところを見たかった人には、ご満足いただけたと思う。何度やられるかは問題ではない。何度立ち上がるかが大事なんだ。また試合をすることを楽しみにしている。楽しかった」

Translation by Tetsuya Takahashi

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