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エミネム、新曲でドナルド・トランプと支援者を痛烈に批判

Ryan Reed | 2016/10/20 17:30

| (Photo by Kevork Djansezian/Getty Images for MTV) |

エミネムは、制作中のニューアルバムに収録されるドナルド・トランプを強烈に批判した曲『Campaign Speech』を先行公開した。

エミネムの新曲『Campaign Speech』が、2016年10月19日(現地時間)、ネット上で先行公開された。約8分間のリズミカルな曲の中でエミネムは、トレイヴォン・マーティン、コリン・キャパニック、デビッド・ハッセルホフらの名前を挙げると同時に、ドナルド・トランプやその支援者に対して痛烈な批判の言葉を浴びせた。エミネムは自身のツイートの中で「心配しないでくれ。今ニューアルバムの 制作中だ。リリースを待つ間、これでも聴いておいてくれ」と、先行解禁した曲について触れた。

曲にはトランプ批判の言葉が並ぶ。「俺は危険な男/でもこの腐った大統領候補に気をつけろ/トランプはあやつり人形のようには言うことを聞いてくれないだろ?/奴は自腹で選挙キャンペーンをしているんだろ?/それがお前らの望みか?/何も考えずに核のボタンに手を置く糸の切れた凧/どんな問題にも何の答えも出さないって?/そりゃいい考えだ!」

エミネムはまたシンセのミニマル・ミュージックに乗せ、「蛇口をひねって/トランプ支持者どもを水に流してしまえ」とトランプ支持者たちに対しても非難の矛先を向けた。「日焼けスプレーの肌にレイバンをかけグレーのバンに乗り忍び寄る」。さらに、「ステゴサウルス、チャック・ノリスのシソーラス」や「ロビン・シックの脈打つXXX」などのジョークも織り交ぜている。

エミネムのこの曲に対し、クー・クラックス・クラン(KKK)の元最高幹部でルイジアナ州の上院議員候補であるデービッド・デュークが反論している。デュークはエミネムが「アメリカの青少年の心を蝕んできた」とし、さらに「エミネムは、(マネージャーの)ポール・ローゼンバーグや(インタースコープ・レコードの共同創業者)ジミー・アイオヴィンの操り人形だ」と、両者の名前を三重カッコでくくって攻撃した。これは、反ユダヤ主義者がネット上でユダヤ人を特定するのに使用している手法である。

曲は、エミネムが最も得意とする攻撃的なラップで始まる。「レコードストアの2階から飛び降りる/手にはトレチャラス・フォーのカセットとカセットレコーダー/エクアドルでエドワード・ノートンと一緒に/伝説がねじ曲がっていくのを目撃する/ヘッセン戦争の剣の達人のように/首なし騎士は/哀れなみなし子のエンドルフィンから生まれる」

マザージョンズ誌が2016年8月に指摘したように、トランプとエミネムは常に反発しあっていた訳ではない。2004年、エミネムはアルバム『アンコール(原題:Encore)』のリリースとSiriusXMのラジオチャンネル『Shade 45』のスタート記念パーティを催した。パーティにはトランプがサプライズで登場し、エミネムの激励スピーチを行っている。「シェイディ党が私に"ある集会に参加してもらえませんか"と電話してきた。私は言った。"それは大きな集会にしなければいけない。集会はここニューヨークで開くべきだ"と。なぜなら世界で最も素晴らしい街だからだ。そうだろ? もちろん私の言っていることは正しい。私は常に正しい。私はドナルド・トランプだから、私がいつも正しい。私は見るだけで誰が勝利者かがわかる。ドナルド・トランプが宣言しよう。スリム・シェイディこそが勝利者である。彼は賢く根性があり、そして何よりドナルド・トランプの1票を獲得しているのだから!」

エミネムは2013年、アルバム『ザ・マーシャル・マザーズ・LP2(原題:The Marshall Mathers LP 2)』をリリースしている。また、たびたび共演しているスカイラー・グレイのシングル『キル・フォー・ユー(原題:Kill For You)』にゲスト参加した。さらに2016年夏にはドレイクのデトロイト公演にサプライズで登場し、2009年のヒット曲『フォーエヴァー(原題:Forever)』を共演している。

Translation by Smokva Tokyo

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