デヴィッド・ボウイの最後の音源『キリング・ア・リトル・タイム』を聴く

photo by Jimmy King

デヴィッド・ボウイの最後の未発表音源『キリング・ア・リトル・タイム』は、オフ・ブロードウェイのキャストたちと共作したアルバム『ラザルス』のハイライトとなる。

最後のスタジオ・レコーディング音源となった3曲の中の1曲、不気味な曲調の『キリング・ア・リトル・タイム』が公開された。同曲は、彼の生前最後のアルバム『★(ブラックスター)』(2015)にも通ずるような、インダストリアル系のリズムにジャズの影響を受けた木管楽器、不穏な歌詞のイメージが絶妙にブレンドされており、メタリックなギターリフがさらにダークなエッジを効かせている。

『キリング・ア・リトル・タイム』と、その他の未発表音源『ノー・プラン』『ホエン・アイ・メット・ユー』は、間も無くリリースとなるアルバム『ラザルス』の目玉であり、オフ・ブロードウェイ作品としてニューヨークで上演された『ラザルス』のオリジナル・キャストによるボウイの名曲の数々とともにアルバムに収録される。

ボウイの長年の創作パートナー、トニー・ヴィスコンティが共同プロデューサーを務めたボウイのオリジナル楽曲には、『★』でもおなじみ、ジャズ・サックス奏者のドニー・マカスリと彼のカルテットが客演している。ボウイの2013年のアルバム『ザ・ネクスト・デイ』ではピアノを担当した、ミュージカル・ディレクターのヘンリー・ヘイが、アルバム『ラザルス』のプロデュースを務めた。

『★』に収録された曲『ラザルス』も入ったアルバム『ラザルス』は、10月21日(金)に2枚組CDで発売される。『キリング・ア・リトル・タイム』は、アルバムのリリース日までボウイの公式WEBサイトで聞くことができる。

Translation by Sahoko Yamazaki

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