SUGIZOが20周年ライブで表現した陰と陽のメッセージ

第1部・音楽をやる【理由】に続いて、ソロ20年目の答えとして、第2部・音楽やる【目的】目的をしっかりと示したのだ。
改めて、音楽をやる【理由】は怒り、悲しみ……陰の部分だが、音楽をやる・続ける【目的】はみんなをポジティヴにすること、幸せにすること。
実際、このゲストヴォーカル3曲の演奏の後に、SUGIZOは長いMCを入れた。そこは、みんなへの感謝を述べるとともに、こんなことを言っていた。

「みんな音楽で絶望やどん底から救われた経験があると思う。いわばここにいる人たちは音楽で結ばれた同志なのだ。でも、まだ精神的に、あるいは肉体的にハンディがある人も今日この会場にもいると思う。そういう人は今日のこのエネルギーを糧にフェニックスの様に上昇してほしい。そして、既に困難を乗り越えた人は、救いを求めている人……鬱、虐め、施設の孤児、難民…に俺たちのエネルギーを分け与えてほしい。苦しい人の手を差し伸べる、それは政治家にはできないことです。とは言え、まずは自分のことを大事にして元気になってほしい。そして、元気になれたらその力を他人にも分け与えてほしい。思えば、僕も波乱万丈の人生でした。人に裏切らたり、食うに困ることもあった。それでもこうやって生きながらえながら、こうやって音を出せるならば、命尽きるまで音楽に邁進してたく思います。今日はありがとう」と。



そのMCの後、「DO-FUNK DANCE」でオーディエンスを昇天させた。それはSUGIZOからのありたっけのエネルギーであり、上昇するために背中を押してくれた感じだった。そして最後の曲はSUGIZOの美しいヴァイオリンの調べによる「The Voyage Home」。それはまるで、〝それでももし疲れた時はまたここに帰っておいで”という母性愛に満ちた曲だった。



この日の20周年を飾る最後のステージでSUGIZOは音楽の持つ力のすべてを表現した感じさえした。そしてSUGIZOの音楽がこの後どう深まるのか、興味を抱かずにはいられなかった。


ソロ活動20周年を記念した最新アルバム
『ONENESS M』発売中


SUGIZO
ギターを抱えたスピリチュアル・アクティヴィスト、作曲家、ギタリスト、ヴァイオリニスト。日本を代表するロックバンドLUNA SEA、X JAPAN、U.K.の伝説的トランスユニットJUNO REACTORのメンバーとして世界規模で活動中。11月29日にソロ活動20周年を記念した最新アルバム『ONENESS M』をリリース。12月20日にはLUNA SEAのニューアルバム『LUV』がリリースされる。そして12月23日、24日はさいたまスーパーアリーナにて『LUNA SEA The Holy Night 2017』を開催。2018年1月27日より全国ホールツアー『 LUNA SEA LUV TOUR 2018』が開催される。
SUGIZO http://www.sugizo.com/20th/index.html

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