ジョンとヨーコのヌード表紙、米大統領選取材など、RS誌にまつわる10の真実

Rolling Stone | 2018/01/08 13:00

| Bettmann / Getty Images |


6. パティ・ハーストを取り上げたことで、国民的なメディアとなる

米国民の関心はパティ・ハーストに集まっていた。新聞社を経営するウィリアム・ランドルフ・ハーストの孫娘という裕福な家庭に生まれた彼女は、シンバイオニーズ解放軍(SLA)を名乗るグループに誘拐され、その後自らが誘拐犯の活動に加担することとなった。1970年代初めのことである。「彼女の話題は広く取り上げられ、大騒ぎになった。まるで70年代のO・J・シンプソンだった。主要メディアは彼女側のネタを掴んでいなかったが、ローリングストーン誌はジャック・スコットという情報源を掴んだ」と、映画ではナレーションが流れる。

SLAに関する本の出版を考えていたライターのスコットは、最終的にハーストの当局からの追究を逃れる手助けをすることとなる。ハーストが勾留されたときには、既にローリングストーン誌はハースト専門家になっていた。「ローリングストーン誌を一流に押し上げたのは、パティ・ハーストの記事だった」とドキュメンタリーでは断言している。「この一連の記事をきっかけに、同誌の認知度がますます上がった」

7. カルチャー記事が増え、「音楽を見捨てた」と非難される

トンプソンとウェナーはいつも一緒に仕事をしていた訳ではないが、80年代初め、トンプソンは古巣へ戻り、パームビーチの新聞王ハーバート・ピューリツァー・ジュニアと彼の妻ロクサーヌの間で争われていた泥沼の離婚訴訟を取り上げた。「ちょうどその頃、我々はカルチャー記事に力を入れていた。“音楽を見捨てた”と非難する者もあったが、決してそんなことはない。我々は(音楽を含む)“カルチャー”を伝えているのだ」

とは言え、音楽シーンがますます細分化されるにつれ、記事として取り上げる方も複雑になっていった。「80年代には、50年代や60年代のように音楽の一つの核となるものがなかった。音楽が多くのジャンルに分かれ、それぞれにメインストリームが生まれた。特集記事はトーキング・ヘッズに割り当て、リードレビューはジョイ・ディヴィジョンに、などページの取り合いだった」

8. ウォルマートから締め出されたローリングストーン誌

テレビ視聴者からの人気も高く影響力のあったエヴァンゲリストで、ジェリー・リー・ルイスのいとこにあたるジミー・スワガートが、ロック雑誌を「純然たるポルノ雑誌だ」と強烈に批判したこともあり、ウォルマートの棚からすべてのロック雑誌が姿を消した。「子ども向けに印刷・発行されるポルノ雑誌が、家族向けの店で販売されている」とスワガートは言う。のちに彼は、売春婦を定期的に買っていたことが発覚し、聖職を剥奪された。
Translation by Smokva Tokyo

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