14年間沈黙していたア・パーフェクト・サークルのメイナードが胸中を激白

ー最近のライブでは新作からの曲をいくつか披露しています。その経験から曲が形を変えたことはありましたか?

ハワーデル 「フェザーズ」や「アワーグラス」がそうだったね。ライブの場ではある部分を長めに演奏したりしていたんだけど、それが音源に反映される形になった。ライブとのギャップが一番大きいのはヴォーカルだと思うけど、俺自身はレコーディング本番において、曲の最も重要な部分は一発録りにこだわった。「アワーグラス」なんかはライブ映えするけど、音源にはまた違った魅力があると思う。ライブでやっているバージョンとは少し違うけど、そっちに寄せる必要性を感じなかったんだ。一方で「ザ・ドゥームド」なんかは、ライブでやっているバージョンとほぼ変わらない。レコーディングもほぼ一発録りで、ライブでの迫力を捉えることができたと思う。

ーメイナード、あなたは以前ア・パーフェクト・サークルとトゥールは、レコード会社が望むアルバムリリースのペースからかけ離れ過ぎていて気が重いと発言していました。過去10年間における音楽業界の変貌ぶりによって、自分のペースで活動を続けていくことが容易になったと思いますか?

キーナン そうだな。でもレコード会社が締め切りを決めることには利点もあるんだよ。アーティストはクリエイティヴィティを最優先し、納得がいくまで創作を続けるべきだなんて言われるけど、実際はただ怠慢で、人から指図されるのが嫌なだけなんだよ。締め切りはそういうヤツらのケツを叩いてくれる。もちろん守れないこともあるが、目安としてはあったほうがいいんだよ。

ーそれに関連しますが、ダニー・キャリーは今年トゥールの新作が出ると話しています。それについてコメントはありますか?

キーナン (少し間を置いて)ない。

ー多くのファンが関心を寄せていると思うのですが。

キーナン (より長い間を置いて)かもな、でも話すことはない。



Translated by Masaaki Yoshida

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