米国銃規制大規模デモ、写真で綴るそれぞれの物語


セレブも参加

今回のデモ行進には1月に行われたWomen’s March(女性の行進)に参加したセレブが再び集結したため、久々の再会という雰囲気があった。スティーヴン・スピルバーグ、スーザン・サランドン、デニス・ロッドマンなどがイベントのオーガナイザーたちとハグしていた。上:支持者をハグするラッパーで俳優のコモン



次世代
ジュリア・ウィルソン(6歳)、兄リアム・ウィルソン(8歳)
ワシントンDC

「僕たちが参加したかったんだよ」とリアム・ウィルソンが強調した。彼と妹のジュリアはワシントンDCの小学校に通っている。参加したのは彼一人ではなく、彼と同じ区画に住む友だち数人も一緒に来たという(頬のピースサインは母親に書いてもらった)。銃については「軍隊にいる人だけ持てばいいと思う」とのこと。


「西アフリカにいた頃よりも今の方が不安よ」
パーペチュア・チェリー、アシュレー・カーター
「安全だと思えないなんて馬鹿げている」とチェリー。彼女はワシントンのジョージタウン大学ローセンターの1年生で、育ったのはマリ共和国。「子供の頃は紛争地帯に住んでいたわ。でも西アフリカに住んでいた頃よりも今のほうが不安よ」という。


個人的な要因
ハウス・ロジャース、デラウエア州
支持者は時として予期せぬところから現れる。ハウス・ロジャースはデモ行進中の群衆にボトル入りのミネラルウォーターを売るために来ていた。しかし、彼も彼なりのやり方でデモ行進を支持していたのである。彼の兄弟は2015年に殺害されたという。
「頭に一発、胸に一発、銃弾が撃ち込まれた」とロジャース。「彼は家庭教師で、メンターで、フットボール・コーチで、素敵な父親だった」が、車といくつかのアクセサリー欲しさに強盗が彼を殺した。「毎日彼のことを考えるよ。だからペンダントに彼の写真を入れて外を歩くんだ、毎日ね」



変化への道は続く
群衆の波から外れて木に登る人まで現れた
マグノリアの木の上から群衆を見下ろしながら、ある高校3年生が言った。「集中力が続く時間は短いとよく言われるけど、ストーンマンでの襲撃事件から1か月経過しても、僕たちは本気でこのために戦っている。今後も政治家に圧力をかけ続けて変化を起こすつもりだよ」と。

Translated by Miki Nakayama

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