ロバート・レッドフォード制作のドキュメンタリー、一流のサーファーたちが集った伝説の一軒家とは? 

『Momentum Generation』より

ロバート・レッドフォード(とその他数名)がエグゼクティブプロデューサーを務めたドキュメンタリー『Momentum Generation』が、トライベッカ映画祭でプレミア公開された。

ディレクターを務めたジェフ・ジンバリストとマイケル・ジンバリストは、本作について「のちに数々の世界タイトルを手にし、90年代以降のサーフカルチャー形成に大きな影響を与えたサーファーたちの軌跡を描いたドキュメンタリー」と語っている。

公開されたティーザー動画では、サーファーたちが出会った当時の様子が描かれている。「いろんなアマチュアの大会で顔を合わせていたから、みんなお互いのことは知ってた」とロブ・マチャドは話す。「ベンジーの家で昼夜を共にするうちに、俺たちの間に絆が生まれたんだ」

ベンジー・ウェザーリーの所有する一軒家が、サーファーたちにとって理想的な場所にあったことは、あくまで偶然にすぎなかったという。「僕の両親は離婚したばかりだった」。作品内で彼はそう語っている。「休暇先のハワイから帰ってくるやいなや、母がこう言ったんだ。『荷物をまとめなさい。ハワイに引っ越すわよ』。そうして移り住んだのが、オアフ島の北側の海岸沿いにあったあの家だったんだ」

「パイプラインもワイメア・ベイもサンセット・ビーチも(すべて人気のサーフィンスポット)、自宅からすぐ近くだなんて知らなかったの」とウェザーリーの母親は話す。「それぐらい私たちは世間知らずだったのよ」

やがて状況は一変する。まずロス・ウィリアムスとシェーン・ドリアンの2人が、ウェザーリーの自宅を頻繁に訪れるようになった。ほどなくして、ワールドサーフリーグ(WSL)において11回の優勝経験を持つケリー・スレーター、サーフィンの殿堂入りを果たしたテイラー・ノックスを筆頭に、数々の一流サーファーたちがその場所に集うようになる。

ウェザーリーはローリングストーン誌に、『Momentum Generation』はサーファーのみを対象にした作品ではないと語った。「謙虚で飾らない仲間たちと一緒なら、どんな目標だって成し遂げられる」。彼はそう話す。「この作品が伝えようとしているのはそういうことなんだ」



Translated by Masaaki Yoshida

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