デイヴ・グロールが告白「海外ツアーを行うたびにトランプが恥ずかしくてしかたない」

「俺は現大統領が恥ずかしくてならない。海外に行くたびに申し訳ない」と語ったデイヴ・グロール(Photo by Tim Mosenfelder/Getty Images)

最新インタビューの中でフー・ファイターズのデイヴ・グロールは「海外でツアーを行うたびにドナルド・トランプが恥ずかしくてしかたない」と告白した。

デイヴ・グロールが最新インタビューの中で「フー・ファイターズで海外ツアーを行うたびにドナルド・トランプが恥ずかしくてしかたない」と述べた。

「今日、アメリカン・ドリームは崩壊してしまった。俺は現大統領と比べ物にならないくらい渡航回数が多いと思う。そんな俺が理解していることの一つが、世界はみんなが思っているほど大きくないということ。これを現大統領はわかっていない」と、デイヴ・グロールがイギリス版GQ誌の取材で述べた。「ある意味、どんな国もお隣さんってことさ。インド、アジア、アイスランドなど、太陽系の外にあるわけじゃない。俺は今の大統領が恥ずかしくてたまらないよ。だから海外に行くと申し訳なく感じるんだ」と。

グロールはこうも述べた。「いいか、俺が銃や宗教をどう思っているかなんて誰も気にしちゃいない。でも、トランプに関して言えば、“アイツって超ド級のバカ野郎だ。そうだろう?”って言われるのが一番刺さるんだよ」。

ドランプ政権に対する考えがどうであれ、グロールはフー・ファイターズのコンサートでは政治色を一切出さないよう懸命に努力している。「俺とは違う考え方の素晴らしい人がたくさんいることを理解しているし、明日スタジアムに来てくれる観客全員が同じ考えや意見だなんて絶対にあり得ないよ。でも俺が「マイ・ヒーロー」を歌うと、会場の全員が一緒に歌ってくれる。つまり、俺たちがステージで演奏する3時間は政治的なことなど意味がないってことだ」と、GQ誌に述べた。

2017年9月のUS版ローリングストーン誌のカバーストーリーで、グロールはフー・ファイターズのアルバム『コンクリート・アンド・ゴールド』のオープニング曲「Tシャツ」が生まれたきっかけは、トランプの大統領就任式の後に起きた出来事だったと明らかにした。

「ホワイトハウスのイーストルーム(※ダンスパーティーなどの集会のための部屋)で行われた記者会見をテレビで見たんだ。それもWWEが放送したヤツを。そこに映し出された権力と支配力への反吐が出るほどの野心に驚愕したよ。俺は『おいおい、マズいぞ、俺たちの国がこんなんなっちまった』と思ったね」とグロール。

そして、続けた。「俺は政治的な発言をする方じゃないけど、俺が辿り着く未来像は容易に予測できる」と。

Translated by Miki Nakayama

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