クリス・コーネルの娘、父の日に父とデュエットしたプリンスのカバー音源を公開

(Photo by Kevin Winter/Getty Images)

クリス・コーネルの娘トニーが父とデュエットしたプリンスの「愛の哀しみ/Nothing Compares 2 U」を父の日に公開した。「この曲を一緒にレコーディングしたことは特別で素敵な体験だった。あと100回くり返せたらいいのに」と、父を偲び綴った。

クリス・コーネルの娘トニーが父とデュエットしたプリンスの「愛の哀しみ/Nothing Compares 2 U」を父の日にシェアした。

「お父さん、とても愛しているし、お父さんがとても恋しい。誰もが欲しがる最高の父親だった。お父さんと私にはとても特別な結びつきがあったし、どんなときも私の側にいてくれた。尻込みしているときは勇気を与えてくれたよね」と、13歳のトニー・コーネルがデュエット曲のキャプションとして書いている。これはクリス・コーネルのYouTubeページで公開された。

「自分ですら不安なときにお父さんは私を信じてくれた。毎日お父さんの愛情が恋しいよ。この曲を一緒にレコーディングしたことは特別で素敵な体験だった。あと100回くり返せたらいいのに。お父さんも同じ気持ちだってわかっている。父の日、おめでとう。お父さんにかなうものなんて何もないよ」

コーネルが「愛の哀しみ」のミニマムなアコースティック・バージョンを最初に演奏したのが2015年9月で、プリンスが2016年4月に急逝したときに同曲のスタジオ・バージョンをシェアした。そして、コーネルは他界する2017年5月まで同曲を100回近くライブで演奏している。ちなみに、この曲はプリンスが作り、シネイド・オコナーによって大ヒットした。

トニー・コーネルはワンリパブリックと一緒にレナード・コーエンの「ハレルヤ」を演奏し、父とリンキン・パークのチェスター・ベニントンに捧げた。実はベニントンはクリス・コーネルの葬儀で同曲を歌っていたのだ。



2017年の父の日はコーネルの死から1ヶ月しかたっておらず、トニー・コーネルは父に向けて悲しみが滲んだメッセージを書いた。そのメッセージには、トニーもクリスもプリンスが大好きで、クリスのお気に入りは映画『パープル・レイン』の「ビューティフル・ワン/The Beautiful One」だったと書いてあった。

「お父さんはこう教えてくれたよね、『この曲は本当に特別で、ジャンル分けすらされていない。20代の頃、映画館でこの映画を観たとき、近くにいた男たちがこの曲が演奏される場面で大笑いし始めた。あれは本当に頭にきた』って。私もこの曲が大好きになったし、何度も何度も聞き返したよ」と、2017年の父の日にトニーが書いていた。

Translated by Miki Nakayama

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