ケンドリック・ラマーが憧れのヒーロー、ジェイ・Zから学んだスタイルとアティテュードとは?

2017年のローリングストーン1294号で表紙を飾ったケンドリック・ラマー(Photo by Kathy Hutchins / Shutterstock.com)

今週末に迫ったフジロック。Rolling Stone Japanでは28日に出演するケンドリック・ラマーにフォーカスを当て、2017年のローリングストーン1294号のカバーストーリーを再構成し、ライブ前日まで連載記事としてお届けする。第七回はジェイ・Zから学んだこととについて。

今では自身が現代最高のラッパーとなり、多くの後進アーティストに憧れられる存在となったケンドリック・ラマーだが、彼にも若い頃憧れた多くのヒーローがいた。ローリングストーンの取材では、その中の一人、ジェイ・Zについて語っている。

ケンドリック・ラマーが初めてのミックステープ『Youngest Head Nigga in Charge(Hub City Threat: Minor of the Year)』をリリースしたのは、16歳のとき。当時、Kドットと名乗っていた彼は、ジェイ・Zのラップから多大な影響を受けていた。

「彼は俺のヒーローだったからさ。今でも俺は彼のファンだよ。今はこうしてインタビューを受けているわけだけど、あの頃の俺は自分をそういう存在だと思い込ませるために、彼のスタイルを拝借する必要があったんだ」

その後、ケンドリック・ラマーは2009年末にKドットを名乗ることを止め、本名で活動するように。その頃から、自分自身のスタイルを確立していった。

「自分の物語を語っていくと決めてからは、オリジナルなスタイルを確立するまでに長くはかからなかった。俺の物語を語れるのは俺だけだ、そう気づいたからね」

ただ、オリジナルのスタイルを確立した今でも、ジェイ・Zの活動姿勢から学ぶことは多いようだ。

「過去の自分自身を超えられるか? より優れたライムを書けるか? その挑戦に終わりはないんだ。それができなかったとしたら、俺はプラチナを記録したファースト・アルバム以降、作品を出すことはなかっただろう。ジェイ・Zがいい例さ。彼は文字通りの億万長者だ。それはドクター・ドレーも同じだけど、ジェイが今でもライムを書いているのは、単にカルチャーの一部でありたいからだけじゃなく、過去の自分を越えようとするその行為が、自身の想像力を刺激してくれるからなんだよ」



Edited by The Sign Magazine

FUJI ROCK FESTIVAL’18
期間 : 2018年7月27日(金)、28日(土)、29日(日)
会場 : 新潟県 湯沢町 苗場スキー場
※ケンドリック・ラマーは7月28日(土)に出演
http://www.fujirockfestival.com/

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