ヨーコ・オノの参加型アート作品を堪能する:森美術館で『カタストロフと美術のちから展』が開幕

10月24日には5年ぶりの新作『ウォーゾーン』のリリースが控えるヨーコ・オノ(Photo by JStone / Shutterstock.com)

10月24日に5年ぶりの新作『ウォーゾーン』をリリースするヨーコ・オノ。彼女が手がけた参加型アート作品『色を加えるペインティング(難民船)』が展示されている、六本木ヒルズ・森美術館15周年記念展『カタストロフと美術のちから展』が10月6日に開幕した。

本展は、“大惨事”という意味の「カタストロフ」に対してアートが果たす役割、アートだからできることは何か? を問いかける展覧会で、国内外40組のアーティストが参加している。そのメイン・ヴィジュアルにもなっているのが、ヨーコ・オノの作品『色を加えるペインティング(難民船)』。1961年に初めて発表され、観客が展示室の壁や床、そして難民船を思わせる船のどこにでも色や言葉を書き加えていく作品で、昨今注目される“鑑賞者参加型アート”の先駆けとも言える作品である。森美術館ではクレヨンが用意されており、誰でも平和への願いやメッセージを好きな絵や言葉で書きこむことが可能だ。

『色を加えるペインティング(難民船)』

また、屋外展示作品として、短冊に願いごとを書いて枝に結びつける『ウィッシュ・ツリー』(10月8日終了)や、『WAR IS OVER(戦争は終わる)』の展示も同時開催。『WAR IS OVER(戦争は終わる)』は、ベトナム戦争が激化していた1969年に、ヨーコ・オノとジョン・レノンが「WAR IS OVER “IF YOU WANT IT” Merry Christmas from John and Yoko」と描かれたビルボードを、ニューヨークのタイムズスクエアをはじめとした世界11都市で掲示し、その後も世界各地で行われているプロジェクト。『カタストロフと美術のちから展』の開催に合わせて、六本木ヒルズ内に掲示されている。

『WAR IS OVER(戦争は終わる)』



<イベント情報>

『カタストロフと美術のちから展』

『カタストロフと美術のちから展』
会期:2018年10月6日(土)~2019年1月20日(日)
会場:森美術館
開館時間:10:00~22:00(火~17:00)*入館は閉館時間の30分前まで
入館料:一般 1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、子供(4歳~中学生)600円、シニア(65歳以上)1,500円
詳細:森美術館ウェブサイト
https://www.mori.art.museum/jp/

『WAR IS OVER(戦争は終わる)』
期間:2018年10月5日(金)~2019年1月20日(日)
場所:ミュージアムコーン周辺、六本木ヒルズ内各所
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/catastrophe/06/index.html

<リリース情報>

ヨーコ・オノ 『ウォーゾーン』

ヨーコ・オノ
『ウォーゾーン』
発売日:2018年10月24日(水)
品番:SICX-30062 (高品質Blu-spec CD2)
価格:¥2500+税
※日本盤のみのボーナストラック1曲収録

ヨーコ・オノ『ウォーゾーン』特設サイト:
http://www.110107.com/yoko_ono

Rolling Stone Japan 編集部

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