ファーザー、サン、ホーリー・ ゴースト

 幼少期の15年間をカルト教団で過ごしたガールズのクリストファー・オウエンスは、その失われた時間を取り戻すかのように、急激な成長を続けている。30歳にしてリリースされたデビュー作のローファイ・サウンドから一転、スタジオ録音に挑戦したという本作は、ゴスペル風の女性コーラスも導入した、スケールの大きな作品となった。しかし中心にあるのはあくまでも、クリストファーの書くシンプルなラヴ・ソング。その普遍的なメッセージは、サム・クックやアル・グリーンにさえ通じるものだ。

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