俳優としても活躍するサケロックの星野 源は、変わり映えのしない毎日にメロディをつけて、ドラマのワンシーンのように変えてしまう。セカンド・ソロとなる本作では、ホーンやストリングス、ペダル・スティールといった楽器も、本人のうたとギターを囲みながら、まるで食器のように自然に並べられている。恋人と髪の毛の匂いを嗅ぎあい、「いってらっしゃい」を言えなかった人が帰ってこなかったらどうしようと不安になる、そんなどこにでもあるような風景が、どうしようもなく愛しく感じられる作品だ。

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