ニューヨーク中心部からは川を挟んで目と鼻の先なのに、侘しさ・切なさがなぜか段違いに濃厚な土地、ニュージャージー州が輩出したリアル・エステイトのセカンド・フルは、大西洋を越えUKのドミノより。隙間の多いローファイなギター・マナーは同郷の先達フィーリーズに、仄かな白昼夢チラ見がちなサイケデリアと、長尺曲のアウトロでのエモーションの奔流は、同じく同郷のヨ・ラ・テンゴに通じている。一貫して滲み出る切なさは、地元ニュージャージーの空気の自然な発露か。

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