ザ・レス・ユー・ノウ・ベター

ジョシュ・デイヴィスの新作における、気の狂いそうなブレイク・ビートのコラージュと思慮深いダウン・テンポのジャムは、1996年のデビュー作『エントロデューシング』を思わせる。その完成度があまりにも高かったせいで、その後の作品すべてが、長いスランプのように聴こえたのも仕方ない。それはタイトルの真意でもあるようで、ここにはデビュー作の継ぎ目ないソウル・ジャズが欠けているが、トム・ヴェクやタリブ・クウェリ、デ・ラ・ソウルのポスドーナスらを招き、極端な過激さで補っている。

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