2008年末、活動休止直前にロンドンで行われたライヴを収めたCDとDVDによる2枚組。どちらも聴き応え、見応え十分だが、やはり特筆すべきはアーケイド・ファイアの作品でも知られるヴィンセント・モリセットが監督を務めたDVDだろう。カラーでのアーカイヴを挟みつつ、お得意のモノクロで統一されたライヴ映像は、シガー・ロスの持つ美しさを永遠に閉じ込めるかのよう。アイスランドの90年代がビョークなら、00年代はシガー・ロスと言うにとどまらない、彼らの普遍性が浮かび上がってくる。

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