Rolling Stone Japan 編集部 |2011/11/10 00:00
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はっぴいえんどとムタンチスを繋ぐミッシング・リンクのようなデビュー作で衝撃を与えた、土屋貴雅率いる不定形グループのセカンド。冒頭の「クロフネ」における、文字通り“何かが海をやってくる”ようなスケール感には驚かされるが、その後は80年代のサイバーパンクにも通じる世界観を持った、意外なほどストレートなロックが展開されていく。しかし後半に進むにつれて音響フォーク的な霧は深さを増し、気づけば知らない場所に取り残されている、ハメルンの笛吹きのごとき怪作。
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