シックスズ・アンド・セブンズ

NYアンチ・フォーク・シーンを奇天烈なポップ・センスでかき回していた姿から一転、今作ではアメリカの荒野や都市や大地の匂いがさまざまに香り立つような、ブルースからジャズ、ソウル、そしてフォークなどでサウンドを構成。制作前にナッシュビルに滞在したこととアル・グリーンへの憧れがこの音を導いたようだが、そこはさすがアダム、どの曲も声を軸に、変わらぬアヴァンギャルドな目線で彼なりに「歴史」を再構築している。レイドバックではなくこれは音楽の前進だ。同時にサービス精神溢れるポップ職人である、彼らしい端正な作品集だ。

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