東京・福生を舞台にした村上龍のデビュー作は『限りなく透明に近いブルー』だったが、立川を拠点に活動する90年代生まれの女性4人組による本作は、『限りなく透明に近い黒』といったところか。5月にリリース予定の“白盤”と対になっているというこの“黒盤”では、歌謡曲の情念とオルタナティヴ・ロックの初期衝動が、せめぎあいながらもポップに昇華され、新人とは思えない完成度を見せている。

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