前作の「クレイジー」(06年)は表面的には陽気な曲だ。しかし、聴きこめば聴きこむほど不気味なものを感じる。今回、90年代のトリップ・ホップに回帰したようだと彼らは形容している。デンジャー・マウスらしい曲が「ラン」だ。ヴィンテージのバイク乗りが集まるバーのような雰囲気たっぷりの曲。また、「ワットエヴァー」は、意味もわからずに「クレイジー」のカヴァーを競っていたインディ・ロック・バンドを皮肉ったような曲だ。この痛快さが、彼らの真骨頂である。

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