ブライト・アイズを率いるコナー・オバーストが、約13年前に自主制作で発表したカセット・アルバム以来となるソロ名義の作品を上梓。はたしてこれは意識的な転機作か、はたまた息抜きの作品か。音楽的には、ストリングスを配した重層的なアレンジの『カッサダーガ』(07年)から一転、ソリッドなバンド・サウンドで全体が貫かれており、ロック的ともいえるダイナミズムが随所で感じられるように。ただ、ガラスのような繊細さや張り詰めたテンションで迫る凄みは、依然後退したまま。だが、純粋に良い曲を楽しげな演奏で聴かせる本作も、決して悪くない。

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