2011年は、アブストラクトR&Bの年になりそうな様相を呈している。ザ・ウィークンド、ジェイムス・ブレイク……そして今度はファンやコラボレーターの中にビッグ・ボーイ、デーモン・アルバーン、ラファエル・サディークやTV・オン・ザ・レディオを含む、このスウェーデンの男3人&女1人組だ。彼らのサードは、デビュー作の未来型ソウルと、2009年の『マシーン・ドラムス』のシンセ・ポップの中間のツボを突いている。「ブラッシュ・ザ・ヒート」はシェイラ・Eがエレクトロニックな犬笛を吹きながら鐘を叩いているかのようで、「プレシャス」は ダブステップ風ポップに始まり、異常なハウス・ジャムへと姿を変える。「シャッフル・ア・ドリーム」におけるシンガーのユキミ・ナガノはスーパースターのようで、この調子で行けば、彼女自身もいずれそうなるだろう。

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