ザット・ラッキー・オールド・サン

ブライアン本人の語りを曲間に交えつつ、彼の過去が振り返られていくユニークな作品。「ゴーイング・ホーム」では“25歳の時/僕は光になった”と歌われているが、これは67年当時の彼の精神状態を表したものだろう。幻の名作として04年にリリースされた『スマイル』の制作時期もこの頃だった。本作は『スマイル』のような衝撃はないものの、とてもノスタルジックな雰囲気を放っている。62年にブライアンがビーチ・ボーイズとして初めてレコーディングを行ったスタジオで制作されているからなのか、彼の絶頂期に作られたビーチ・ボーイズの『ワイルド・ハニー』(67年)と『フレンズ』(68年)に通じるものがある。

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