エルトン・ジョンにはたくさんの顔がある。主役を支えるサイドマン、いろんなコラボレーションを楽しむセッションマン、その一方で綿々と続いて来たソロ名義でのリリース。これまでの彼の歩みを振り返った時、70年代がひとつのピークだろう。 『エンプティ・スカイ』(69年)がブレイクのきっかけだった。70年代を前に彼は一気にスターダムを駆け上がり、シンデレラのごとく一夜にして成功を手に入れたといってもいい。彼自身も、その成功を楽しんでいた。その後、『僕の歌は君の歌』(70年)で、彼の華々しいキャリアは約束されたようなものだった。全英チャート4位を記録。このアルバムで彼はグラミー賞の最優秀アルバムと新人賞にノミネートされたのだ。

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