90年代ニューヨークのヒップホップ・シーンをリードしたア・トライブ・コールド・クエストの中心人物による実に9年ぶりとなるセカンドソロ。シーンの中心地はこの間にテキサスやフロリダへ、サウンドはシンセ中心の無機的なものに移り変わっているわけだが、そんな変化は我関せずとばかりサンプリングにこだわったジャジーでソウルフルなトラックの上で切れのあるラップを聴かせてくれる。その姿勢のブレなさと音楽的なクオリティの高さには感服させられる。ノラ・ジョーンズ、 ラファエル・サディーグ、ディアンジェロらゲストの配し方も見事。

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