ミュージック・コンポーネンツ

97年からブラック・ストロボとしてフランスのエレクトロ界を先導してきた人物のソロ。ロックなフィーリングの強いブラック・ストロボと比べると、わりと正統的なフロア向けダンス・トラック集、といった印象だが、ダークな音像からは一抹の退廃が匂い立ち、それがエレガントで高踏的な雰囲気を醸し出している。レボティーニはフランスの国営音楽研究所にも籍を置く、アカデミックな背景を持ったアーティスト。壮大なスケール感のあるプログレっぽいトラックなどに、そうしたエスプリが見てとれる。仏シーンの底の深さを示す作品といえるだろう。

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