スティール・パンやガット・ギターの調べに乗って歌われる、異国の情景や知らない誰かの物語。トクマルシューゴがお気に入りとして挙げたことも話題となったアルフレッド・ビーチ・サンダルこと北里彰久は、実は一度も海外へ行ったことがないそうだが、楽曲からは確かにカリブ海の潮風や、アジアのナイト・バザーのエキゾチックな香りが漂ってくる。つんのめる性急なリズムとは対照的に、飄々としたヴォーカルは涼しげだ。本当の海外旅行よりもずっと楽しい、デタラメな土産話のようなアルバム。

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