フランク・オーシャンやザ・ウィークエンドといった自分よりも若くフレッシュなソウルマンが活躍する現在、ニーヨは自分が過去の存在とならないよう、躍起になっているようだ。しかし悲しいことに、収録された楽曲の方向性がころころ変わるせいか、本作はついていくだけでひと苦労する。最も優れた楽曲は「カミング・ウィズ・ユー」や「インテグリティ」など。それぞれ、彼が長年影響を受けてきたマイケル・ジャクソン(『オフ・ザ・ウォール』のグルーヴ)やマーヴィン・ゲイ(『アイ・ウォント・ユー』のような甘い誘い)を彷彿させる。いつでも廃れないものはあるものだ。

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