前作『メンフィス』でアメリカン・ルーツミュージックに向き合ったボズ・スキャッグス。その続編となる本作は舞台をナッシュヴィルへと移して、名門ブラックバード・スタジオで録音された。プロデュースは前作に続いてスティーヴ・ジョーダン。ゲストにボニー・レイットとルシンダ・ウィリアムズを迎え、ザ・バンドやアル・グリーンなどさまざまなカヴァーを中心に、オリジナル曲も織り交ぜて披露する。抑制されたシンプルなバンドアンサンブルから醸し出される極上のメロウネス。どんな曲も自在に歌いこなすボズの歌声も絶品で、音楽と戯れ、慈しむような作品だ。

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