昨年発表した『ミュージック・フォー・ロボット』ではロボットに演奏させる斬新なアプローチが話題になった、UKテクノ界の鬼才、スクエアプッシャー。今回は独自に開発したシステムを使った一発録り、しかも編集はいっさいなしという真剣勝負のアルバムだ。高速で乱射するビートとうねりまくるベースライン。ドラムンベースとEDMが複雑に絡み合った電子空間は、アンドロイドが奏でる超絶技巧のフュージョンのよう。スクエアプッシャーらしい挑発的なサウンドのなかに、直感を研ぎ澄ませながら限界を越えて行こうとする強靭な意志を感じさせる。

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