日本に移住してからも精力的に活動を続けるジム・オルークが6年ぶりに新作を発表。しかも、13年ぶりのヴォーカルアルバムとなると期待せずにはいられない。バンドメンバーは石橋英子、須藤俊明、山本達久、波多野敦子といった、ここ数年活動をともにする仲間たち。巧みなソングライティング、ホーンやストリングスを織り込んだ緻密なアレンジはいつもながら素晴らしいが、本作ではバンドのダイナミズムを最大限に引き出していて、収録曲8曲はゆったりつながり、次第にうなりとなってクライマックスを迎える。ジムのマジックが全編に施された逸品だ。

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