デストロイヤーのダン・ベイハーは、インディロック界において最も独創的であり、最も予測不可能な人物と言える。2011年にリリースした前作『Kaputt』は、80年代初期のAORに独特の解釈を加えて作ったアルバムだった。そして今回彼は、サックスやストリングス、グルーヴを積み重ね、感動的でしかもひとひねりある楽曲を作り出した。アルバムのピークは、“イエスは気が動転している/ヤコブは大量殺戮に瀕している”と始まるニューヨーク・セレナーデ「Times Square」。アルバムはそこからさらに神話的になっていく。

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