ピクサー映画人気ベスト10

第3位『ファインディング・ニモ』



アニメ映画は、親の死や小さな子どもが家族からはぐれるといった非常に衝撃的な出来事を扱うのに躊躇しない。スティーブン・キングは、自分が初めて見たホラー映画としてなんと『バンビ』を上げている。『ファインディング・ニモ』はそれほどおそろしいというわけではないが、2匹のカクレクマノミがバラクーダの襲撃でたった1つを残してすべての卵を失うところから始まる。唯一残った卵から生まれた子どもはニモと名付けられるが、ニモもまたスキューバ・ダイバーに網ですくわれて海から連れ去られてしまう。以降は父親のニモ探しの旅の物語となる。『ファインディング・ニモ』は全世界の子どもたちを魅了し、10億ドルに迫る興行収入を上げた。続編『ファインディング・ドリー』の公開は来夏。これも大ヒットとなること間違いない。


第2位『トイ・ストーリー』



ピクサーも努力だけではこれだけ絶好のタイミングでデビュー作を世に出すことはできなかっただろう。『トイ・ストーリー』の劇場公開の数カ月前、ディズニーはどちらかというと残念な『ポカホンタス』を公開している。1989年の『リトル・マーメイド』から5年後の『ライオン・キング』まで続いたディズニーの創造的再生が終わりを告げたことは明らかだった。この変化の時に、『トイ・ストーリー』は斬新だった。ハリウッドの有名俳優たちを起用したこの映画は、見た人の心をつかむことに成功し、大人も子どもも楽しめる映画となった。この映画からハリウッドにおける全く新しい時代が始まり、これはハリウッドの歴史において最も長く続くヒット作の1つとなった。他の映画で『トイ・ストーリー3』と同じくらい素晴らしい第3弾を思いつくだろうか。考えられない。


第1位『ウォーリー』



西暦2805年が舞台の『ウォーリー』は、地球の未来にかなり悲観的な見方を示している。人間はずっと昔に地球から逃げてしまっており、残されたロボットが膨大な残骸の後片付けをしている。ここまではたった1台で寂しい暮らしを送っているロボット、ウォーリーしか登場しない。だが、ウォーリーはある日イヴという名の別のロボットと出会い、イヴを宇宙船まで追いかけていく。ピクサーの最高作品の多くと同様、とても感動的で所々に悲しさも散りばめられている。ピクサーは、ゴミ処理ロボットを完璧なキャラクターに作り上げるという素晴らしい仕事をした。何人かの批評家は、この映画をこの年の最高作品に挙げた。多くのピクサーの映画とは違い、続編の話は上がっていない。これだけで十分素晴らしいので続編はいらない。

Translated by Kise Imai

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