ダブステップ以降のベース・ミュージック・シーンきっての愉快犯、それがゾンビーだ。ダークでシリアスになりがちな同シーンにおいて、彼は珍しくユーモラスで喰えないところがある。4AD移籍第1弾の本作でも、その点は変わらない。前作ではレイヴ音楽の亡霊を呼び覚ますようなサウンドを騒々しく展開していたが、この2作目ではがらりとスタイルを変え、静かな闇夜にミニマルな電子音やピアノを奇妙な音響で響き渡らせている。あっと驚く聴き手を見て、ペロリと舌を出す彼の姿が目に浮かぶ。

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