迫る米大統領選、候補者たちのマリファナ吸引歴は?

クリス・クリスティー ニュージャージー州知事(共和党)

Bloomberg/Getty Imaegs

「一度もやったことがない。私の好みではない」
  ──2015年7月、ニューハンプシャー州

クリスティーは自分が大統領になったら、大麻合法化を認めないことを明確にしている。15年夏のニューハンプシャーでのタウンホール集会でこう語った。「いまコロラドでハイになっている人たちは(大統領の就任式が行われる)2017年1月まで楽しむといい。(それ以降は)私が連邦法で禁止するだろう」
同年4月にはラジオで「マリファナは連邦法で違法だ。売買して利益を得ることを州は許してはならない」とも述べた。
同年9月の共和党討論会では、「対麻薬戦争は失敗に終わっている。だからといって、薬物依存への入り口となるような軽いドラッグを合法化すべきだという意味ではない」と発言。マリファナ吸引による「生産性の減退」や「常習化してほかのドラッグに手を出す」人々もいることを指摘した上で、「彼らの家族も被害者だ。彼らの子供たちも、雇用主たちも」と語った。「だから私は連邦法を強制する」
 

ランド・ポール上院議員(共和党)
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Alex Wong/Getty Imaes

「私は学生時代、腰抜けではなかったと言っておこう。子供とは間違いを犯すもの。私も子供の頃は間違いを犯した」
──2014年12月、ケンタッキー州ルイビルのテレビ局WHASのインタビュー

14年11月、ポールは「私は連邦政府が関与することに賛成しない」と述べた。大麻合法化について、彼は「立場を明確に」してきたわけではないが、「連邦政府が州に対してやってはならないと命じることには反対する」と語った。

ポールは共和党の第2回討論会では、大麻合法化は各州が有する権利の問題だとし、さらに過去の大麻吸引を認めながらも規制を訴えている候補者たちを非難した。「政治について米国民が嫌うのは、偽善だ」と彼は言い、同じ壇上のジェブ・ブッシュやほかの大麻経験者らに目線を送った。「人は他者に対して自分とは違う基準を押し付ける」

「私たちは合衆国憲法修正第10条(この憲法によって合衆国に委任されず、かつ州に対して禁止していない権限は、各州または人民に留保する)は素晴らしいと言うが、それもこの問題が浮上するまでだった」と、ポールは続けた。「連邦政府は州の決定を覆すべきではないと思う。私は修正第10条を信じており、各州に委ねるべきだ」と主張した。

 

Translation by Nao Nakamura

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