デヴィッド・ボウイ、69歳で逝去:約50年間人々を魅了し続けた人生

この時期、彼は一部の友人たちの制作現場で仕事をするようになる。1972年にはモット・ザ・フープルのアルバム『すべての若き野郎ども』をプロデュースしサックスを演奏し、ヒットを記録したこのアルバムのタイトル曲を作曲した。同年、彼は元ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのフロントマン、ルー・リードのアルバム『トランスフォーマー』を制作し、彼のキャリアを甦らせた。1973年にはイギー・アンド・ザ・ストゥージズの『ロー・パワー』をミックスしている。その数年後に当たるベルリン滞在時代にはイギーのソロとしての大ヒットアルバム『The Idiot』と『ラスト・フォー・ライフ』を手がけ、彼のツアーにピアニストとして参加し、このアルバムをサポートした。


 1972年7月8日ルー・リードとのロンドンでのライヴ(Photo by Gus Stewart/Redferns)

彼はその後もジギー・スターダストという人格を演じながら『ジーン・ジニー』『ドライヴ・インの土曜日』を含む1973年のアルバム『アラジン・セイン』をリリース、ローリングストーンズの『夜をぶっとばせ』をカバーし、カバーアルバム『ピンナップス』を発表した。彼は1974年にキャバレーを思わせる『ダイアモンドの犬』をリリースしジギーを引退させようと試みたが、収録曲『愛しき反抗』の聞くものを圧倒するようなきらびやかさはそれとはまったく違うものを暗示している。

Translaion by Yoko Nagasaka

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