ガンズ・アンド・ローゼズのクレイジーな瞬間50選(後編):1989 ~ 2010年

1985年カリフォルニアにて (Photo by Jack Lue/Michael Ochs Archives/Getty Images)


2002年12月6日:フィラデルフィアでドタキャン
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ラスベガスとロック・イン・リオでの復活ライヴの成功に後押しされ、アクセルはギターのバケットヘッドと新メンバーを携え北米ツアーに出発した。しかし、ツアーはフィラデルフィアで強制終了され、炎上した。気まぐれなアクセルのすっぽかし癖が顔を出し、ファンが暴動を起こしたのだ。アクセルはまだニューヨークにいてニックスの試合を見ているという噂がアリーナを駆け巡り、座席のクッションからクリスマスツリーまで、ありとあらゆる物がステージに投げ込まれた。2012年、フィラデルフィアのエレクトリック・ファクトリーで行われた追加公演で、アクセルは、「本当に体調が悪かったんだ。毛皮のコートやバスケの試合は関係ない」と弁解した。そして、「俺に非がないとは言わないよ」と付け加えた。


2006年5月19日:アクセル、トミー・ヒルフィガーにぶん殴られる
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アクセルの喧嘩の経歴で最もくだらない殴り合いの喧嘩といえば、ニューヨークのナイトクラブ・プラムで行われた女優ロザリオ・ドーソンのバースデイ・パーティで、11歳年上のファッション・デザイナー、トミー・ヒルフィガーにこてんぱんに殴られたことだろう。アクセルが無断で恋人の飲み物を動かしたことに腹を立て、攻撃こそ最大の防御だと判断したヒルフィガーは、警備員が止めに入るまで何度もアクセルを殴りつけた。「彼は大きな指輪をしていました」ヒルフィガーは2010年に回想している。「彼の着けているアクセサリーはそんなものばかりで。やられたらおしまいだ。歯も目もなくなる(と思った)。だから、殴られる前に殴った。自己防衛です。今では友達ですよ」

2006年9月21日:アクセル、サンフランシスコのライヴで野次を止める
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2006年、サンフランシスコのウォーフィールド・シアターでのライヴで、アクセルはひとりの態度の悪いファンと対決した。この事件でもっとも予想外だったのはおそらく、アクセルがきわめて“大人な”対応を見せたことだ。「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」(セットリストの6曲目)の途中でアクセルが演奏を中断させたとき、いつもの癇癪でライヴが中止になるものと誰もが思った。しかし、アクセルはおだやかに犯人を茶化し、退場するよう促した。「そいつを追い出してくれ」アクセルは言った。「俺たちは楽しいライヴにしようと思ってる。ここにいるみんなだってそうだ。お前はどうなんだ?」そして笑って、「自分のことを俺以上の大馬鹿野郎だって思うか? 勉強になったな!」と付け加えた。

2010年3月2日:アクセル48歳、“ニューヨークで一番ホットなパーティ・ボーイ”に49Photo by Benett Raglin/WireImage

2010年初頭、夜のマンハッタンの歓楽街にアクセル・ローズが頻繁に姿を現した。ニューヨーク・ポスト紙のゴシップ欄(ページ・シックス)は、「ニューヨークで一番ホットなパーティ・ボーイ」と見出しを付けた記事で、「この3週間、アクセルはニューヨークで話題の酔っ払いだ。スリムだった25歳のころのように、街のナイトクラブやバーを渡り歩いている」でと報じた。CBGBの跡地に建ったジョン・ヴァルヴェイトスの店など、市内で招待客限定ライヴを何本か行ったローズは、「ニューヨークシーンの冬の低迷期に発動した、たったひとりの刺激策」だとページ・シックスは報じた。彼の奇行は、ケヴィン・ベーコンやミッキー・ロークのような人物を魅了したライヴだけでは終わらず、当時流行っていたワン・オークやグリーンハウスなどのナイトクラブでアフターパーティを開いた。またあるときは、スピンという“ピンポン・ソーシャル・クラブ”の親善試合でスカーレット・ヨハンソンと対戦した。ニューヨーク限定で!


2010年8月27日:アクセル・ローズ、イギリスの音楽フェスに戦いを挑む
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Photo by Brian Rasic/Getty Images


ガンズ・アンド・ローゼズはイギリスのレディング&リーズ・フェスティバルでヘッドライナーを務めたが、遅刻のためライヴの開始時刻が58分、終了時刻が35分遅れたと、ガーディアン紙が報じている。結果、フェスティバルの最大延長時間を考慮して、バンドの出番は短縮された。アクセルはこの措置に納得がいかず、「気をつけて帰れよ。おやすみ。それと、警察とプロモーターのみなさん - くたばれ! この戦争は終わってないからな」と言い残してリーズ・フェスティバルのステージを後にした。彼はツイッターで「俺たちのライヴを楽しみにしてるファンにイベント運営の都合で罰を与えるのは、ちょっと厳しすぎるし、第一不公平じゃないか。(略)レディング&リーズ・フェスティバルの俺たちの開始時間は、事実上俺たちには関係ないことだ」とつぶやいて有言実行した。この騒動にもかかわらず、レディング&リーズ・フェスティバルの主催者メルヴィン・ベンは、ガンズ・アンド・ローゼズの再登場を歓迎するとNME(ニュー・ミュージカル・エクスプレス)誌に語った。「ぜひブッキングしたいですね。でも、実現するかわかりません。クリスマス・カードももらえないかもしれない。個人的な問題はさておき、バンドは最高ですよ」

Translation by Naoko Nozawa

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