『ロックの殿堂』入りすべきミュージシャンTOP10

第8位: アイアン・メイデン
アイアン・メイデンに「軽いファン」はほとんどいない。ガイコツをステージに乗せるあのヘヴィメタルバンドだということをギリギリ知っている程度か、背中全体に『魔力の刻印』のタトゥーを彫り、高校の卒アルには『フィア・オブ・ザ・ダーク』と書くようなレベルかのどちらかだ。このバンドにはメインストリームのヒット曲は実質的にはないが、忠実なファン層が育っている。あるツアーでは昔の曲はほとんど演奏しないと宣言したにもかかわらず、世界中のスタジアムやアリーナをファンが埋め尽くした。彼らは批評家や業界の権力者にはほとんど目もくれず、ファンを喜ばせることに常に100パーセントの力を費やしてきた。彼らが殿堂入りしていない理由はここにあるのかもしれない。また、殿堂入りしているヘヴィメタルバンドは少なく、この事実はVH1クラシックの番組内でエディー・トランクをキレる一歩手前まで追い込んだ。エディーよ、推し続けるんだ。アイアン・メイデンにもその日が来るだろう。

第7位: リトル・フィート
フィッシュのファンが2010年のハロウィーンにアトランティック・シティのボードウォーク・ホールに足を踏み入れ、バンドがリトル・フィートの1978年のアルバム『Waiting For Columbus』を演奏することを知った時、ある疑問が多くのファンの頭をよぎった。「リトル・フィートっていったい誰だよ?」その答えは、素晴らしく才能に溢れたカリフォルニアを拠点とする1970年代のバンドで、R&Bやソウル、ファンクをブルース・ロックと融合させた。ヴォーカルのローウェル・ジョージが亡くなり、バンドは1979年に解散したが、1987年に再結成しツアーを続けている。このバンドはシングルよりアルバムで知られるバンドなので、彼らの世界に興味を持たなければこのバンドの音楽を知ることはない。恐らくリトル・フィートが除外される理由はここにある。

Translation by Yoko Nagasaka

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