『ロックの殿堂』入りすべきミュージシャンTOP10

第6位: ウォーレン・ジヴォン
ウォーレン・ジヴォンは、「Werewolves of London」を歌ったというだけのミュージシャンではない。彼の音楽がどのようなものか分からない人は、『Excitable Boy』、『Bad Luck Streak In Dancing School』、『Stand In The Fire』を聴くべきだ。驚くに違いない。ジヴォンは時代を代表するソングライターの一人で、彼の「Mohammed’s Radio」、「Roland the Headless Thompson Gunner」、「Accidentally Like a Martyr」といった曲は、年と共に良さが増す一方である。ジヴォンはあらゆる種類の依存症と戦い、彼にふさわしい称賛を得たのは2003年に肺がんで亡くなる少し前のことだった。もう何年かかかるかもしれないが、ジヴォンもいつか殿堂入りするだろう。

第5位: シカゴ
人々は1970年代のシカゴの人気を忘れてしまっている。彼らはスタジアムでコンサートを行い、全米のラジオ局が「サタデイ・イン・ザ・パーク」、「長い夜」、「君は僕のすべて」などをかけていた。ビーチボーイズと共演し、ブルース・スプリングスティーンとEストリート・バンドは彼らの前座だった。問題はシカゴの一番有名な曲が彼らの最高傑作ではないということと、元メンバーのヴォーカリスト、ピーター・セテラではない人が歌うバージョンがカジノや地方のお祭り会場で長年流され続けていることだ。このようなことがバンドの影響力を奪っている。シカゴは全盛期にも批評家から絶賛されることはなかった。彼らは殿堂入りすることのないタイプのバンドなのかもしれないが、絶対にないとも言い切れまい。

第4位: チープ・トリック
チープ・トリックの全盛期はかなり短い。ライブアルバム『チープ・トリックat武道館』リリース後、彼らのライブの素晴らしさはようやく世界に知られるようになり、1979年にはチープ・トリックに熱狂するファンが一瞬現れた。しかしそのわずか2年後にMTVが始まり、バンドはファンをつなぎとめることができなかった。その後、1988年に「永遠の愛の炎」がヒットして待望のカムバックを果たし、それ以降はとりつかれたようにライブツアーを回り、不定期ではあるがニューアルバムをリリースしている。ドラマーのバン・E・カルロス以外の3人のオリジナルメンバーは今でも毎晩のように「サレンダー」や「ドリーム・ポリス」の演奏に駆け回っている。チープ・トリックのライブを見た者は、このバンドがロックの殿堂にふさわしいことを認めざるを得ないだろう。

Translation by Yoko Nagasaka

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE