マーク・ハミルが語る『スター・ウォーズ』への復帰に寄せる思い

ー声優業に興味を持つようになったきっかけは何だったのでしょうか?

昔ジェリー・マホーニーの腹話術人形を持ってて、おっかなかった親戚のおばさんのものまねをしてたんだけど、すごくウケが良かったんだ。みんな笑いながら「バーサおばさんに失礼じゃないの! おばさんの唇はそんなにぼてっとしてないわ!」なんて言ってたよ。人形を使えば普段口にしづらいようなことも堂々と言えるんだなって思ったんだ。今思えば、それが声優業に興味を持つきっかけだったのかもしれないね。

ー『スター・ウォーズ』に話を戻します。ハリソン・フォードは作品への出演を了承すると思っていましたか?

思っていなかったね。どこかのホテルでキャリーと会った時に、ハリソンは絶対出演しないだろうって話してたんだ。彼なしじゃ僕らの出演する意味もあまりなくなってしまうから、ハリソンが出演を拒否すれば僕らもそうするしかないと思ってたよ。彼が出演を了承したのは正直意外だったね。

ーきっと彼も本当はハン・ソロが好きなんでしょうね。

そりゃそうだろう? シニカルで疑り深い、ニヒルな男性のロールモデルのようなキャラクターなんだからさ。率直に言って、彼なしでは『スター・ウォーズ』がこれほどの成功を収めることはなかったと思う。登場人物が世間知らずで田舎者の少年ばかりだったら、フォースっていう概念だって台無しだからね。こういう物語には、金のためならなんでもするような危うい存在が不可欠なんだよ。ハン・ソロがすごく皮肉の効いたキャラクターだからこそ、観客はシニカルな見方をせずに、ただ純粋にストーリーを楽しむことができると思うんだ。

Photofest

Translation by Masaaki Yoshida

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